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日別アーカイブ: 2025年6月23日

第8回ユニットバス施工雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社シンエー住設、更新担当の中西です。

 

 

ユニットバス施工の鉄則──“水まわり工事の生命線”を守るために


前回はユニットバスの歴史と進化をお伝えしました。

今回は、施工現場で私たちが常に意識している「ユニットバス施工の鉄則」を、具体例を交えながら解説していきます。

浴室は毎日使う“水と熱と湿気”の集中ゾーン
だからこそ、施工の正確さが住まい全体の耐久性に直結します。


◆ 鉄則①:水平レベルは“命”

 

ユニットバスは、1ミリのズレが排水トラブルやドアの開閉不良、パネルの浮きに直結します。

  • 床架台はレーザー墨出し機で厳密に水平確認

  • 排水トラップの勾配は1/50〜1/100以内で確保

  • 防水パンと床の“がたつきゼロ”が基本

ちょっとしたズレが、後々の水たまり・におい漏れ・結露を引き起こす原因になります。


◆ 鉄則②:配管・配線は“ユニット施工の前に決まる”

 

ユニットバスは基本的に施工後に床下・壁裏へアクセスができません
そのため、以下の作業は事前の“仕込み”がすべてです。

  • 給水・給湯管の高さ、位置、種類の確認

  • 換気ダクトや電気配線のルートと引き込み口の確認

  • 天井裏のスペースが狭い場合は、あらかじめ配線ガイドを設置

「設置してから直す」はNG。段取りと精度が成否を分けます。


◆ 鉄則③:パネル・床の接合部は“見えないところほど丁寧に”

 

  • 床と壁パネルの継ぎ目には防水ゴムパッキン+コーキング処理

  • 天井・壁・ドア枠などのジョイント部は浮き・ズレ・隙間ゼロが基本

  • コーキングは素材との相性を選び、密着テスト済みの材料を使用

表からは見えにくい箇所ほど、防水・防カビ対策を徹底します。


◆ 鉄則④:換気性能=ユニットバスの寿命

 

  • ダクトは折れ・曲がりを最小限にし、最短距離で屋外へ

  • 吸気不足を防ぐために建物側の給気ルート(ドア下・窓)も確認

  • 浴室乾燥機付きの場合は専用ブレーカーやアース線の設置ミスに注意

湿気の滞留=カビ・腐食・設備劣化の原因。換気能力を最大限に活かす施工が求められます。


◆ 鉄則⑤:“取扱説明”も施工の一部

 

施工完了後、お客様に以下を丁寧に説明するのも重要なプロセスです。

  • メンテナンス方法(床掃除・排水口清掃)

  • 換気扇や暖房乾燥機の使い方

  • 長持ちさせるためのポイント(こまめな換気・中性洗剤の使用 など)

「工事が終わってからが、お客様との信頼の始まり」。それがプロの鉄則です。


◆ まとめ:ユニットバスは“密閉空間”だからこそ、施工の丁寧さがすべて

 

ユニットバスは、家の中で最も高湿度・高温・多湿な空間。
そのため、一つひとつの工程を正確に、確実に行うことが住宅の耐久性と快適性に直結します。

「多少ずれても大丈夫だろう」は通用しない。
施工技術とは、“目に見えない品質”をつくること
それが、私たちの考える“鉄則”です。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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